コラム・ブログ

2018/05/03

日本緑内障学会が行った調査で、40歳以上の方の20人に1人は緑内障というデータがあります。
加齢による視力低下と勘違いされやすく、発症していても約9割の方が緑内障と認識していないのが、この病気の恐ろしいところです。

早期に発見して治療を継続すれば、失明する可能性は低くなってきていますが、それでも日本での失明原因の第一位になっています。

 

 

解明されていないことが多い緑内障

 

眼球の内部は房水と呼ばれる液体で満たされており、何かしらの原因で房水に異常が起きると眼圧が高まり、視神経に悪影響を与え、症状が進行します。

 

緑内障には様々な種類があり、原因もそれぞれ違いますが、解明されていないことが多く、失われた視野を元に戻す手段はまだありません。

 

治療法としては進行をくいとめるための対処療法として、薬物療法やレーザー治療、手術が一般的です。

 

 

眼圧が正常でも緑内障になる

 

眼圧の上昇は緑内障の原因になることはわかっていますが、検査をして眼圧が正常な数値でも発症するものがあり、それを 「正常眼圧緑内障」といいます。

 

日本の緑内障患者の約7割が「正常眼圧緑内障」で、数値は正常なため、自覚症状がないうちは通常の検診では見逃してしまう事もあります。

 

 

早期発見が重要

 

先日も患者さんの一人で、緑内障が進行して「失明する怖さを感じる」といった声や、近所に住む方で視野がほとんどなくなってきて、「日常の生活が不便なことが増えてきた」などという声を聞いたばかりです。

 

毎年3月には緑内障の啓発活動として「世界緑内障週間」というものがあり、世界中でイベントが行われており、日本でも大阪の通天閣や広島城、虎ノ門ヒルズなどを、緑色にライトアップする点灯イベントを行っているそうです。

 

緑内障に限った話ではありませんが、私も医療従事者の一人として、早期発見のための定期健診などの大切さは、積極的に訴えていこうと思います。

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2018/04/30

院内で育てているハーブを使って、診療前にハーブのチンキを作ってみました。

 

 

ハーブのチンキとは

 

ハーブのチンキとは、ハーブをアルコール度数の高いお酒に約一か月ほど浸して、成分を抽出した液体のことです。
高濃度のハーブ液なので手作りコスメやハーブティーに適量たらして使うのが一般的です。

 

今回選んだローズマリー、ペパーミント、タイムは抗菌・抗感染作用のあるハーブなので、うがい用のチンキにしようと思っています。

 

 

剪定もかねて適量をそれぞれ摘み取りました。スーパーフレッシュ◎

約100mlほど入る瓶で2本作ります。

 

 

作り方はとても簡単

 

 

作り方はとても簡単

1.ガラス瓶を用意して、ハーブを一か月ほどアルコールに浸す。(今回は40度のウォッカを使用)
2.一日に一回くらい、瓶を振ってかき混ぜる。
3.今回はフレッシュハーブなので約一か月後に茶こしなどでハーブをこして、煮沸した遮光瓶に移してご自分の用途で使えます。

 

最近はホームセンターなどでも簡単にハーブを手に入れられますが、品種がたくさんあり、薬効のないものも多く売られています。メディカルな観点でチンキを作るなら、苗や種のチョイスだけ気をつけてくださいね。

 

 

 

今回チンキにしたローズマリー、ペパーミント、タイムの効能については,また別の機会に詳しく書こうと思います。

 

ご興味のある方は、参考にして作ってみてくださいね(^^

 

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2018/04/29

厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると女性の約5%が「現在便秘で悩んでいる」と答えたそうです。
女性の便秘の悩みは日々の診療でも本当に多いなと感じます。

 

便秘の一番の原因は弛緩性便秘と呼ばれる大腸の便を直腸へ送るための蠕動運動が弱いことで起こる便秘です。
また、腸の働きは自律神経によって支配されており、ストレスによって機能が低下して便秘になるものを便秘型過敏性腸症候群と呼びます。

 

 

便秘解消にはやっぱり食物繊維

 

便秘解消には食物繊維を多く含む食材を意識して食べることが大事ですが、その理由は主に2つあります。

 

1. 便の量を増やすため
穀物・雑穀・豆類・野菜などは、水に溶けない性質を持つ不溶性食物繊維を多く含む食材で、水分を吸収して膨らむことで腸を刺激して蠕動運動を促進します。

 

2. 便の水分量を増やすため
キノコ類・海藻類・こんにゃくなどは、水に溶ける性質を持つ水溶性食物繊維を多く含む食材で、保水性が高いため便の水分量を増やし、やわらかくする効果があります。

 

 

食物繊維はバランスが大事

 

もう一つ重要なことは食物繊維はバランスが大事ということです。

上記のように食物繊維は水溶性と不溶性の2種類あり、それぞれ特徴の違いがあります。

 

調査結果によると、不溶性食物繊維を多く摂り過ぎることで、逆に便の通りが悪くなってしまっているケースも多いようです。
食物繊維の一日の摂取量の目安は20~25gで水溶性と不溶性のバランスを1対2くらいにするのが理想です。

 

それぞれの食材の食物繊維の含有量はこちらでは割愛しますが、ネットではでたらめな情報も多いので専門書などを確認して、ご自分に合った食材を選ぶと良いと思います。

 

(私のお勧めは、ごぼうやかぼちゃ、アボカド、ドライフルーツ・納豆・グラノーラなど  参考まで)

 

 

当院の腸セラピーも効果的

 

腸の蠕動運動を活発にさせるアプローチとして、当院では腹部から直接、腸にやさしい圧を加えてマッサージしたり、温めたりする腸セラピー(バウエルセラピー)を行うことができます。

効果としては次のようなものが挙げられます。

 

・腸内環境が良くなる、便秘が解消される

・代謝が良くなる

・基礎体温の上昇

・腰痛がなくなる

・生理痛が軽くなる

・美肌、肌荒れ改善

 

便秘解消が目的でなく、美容が目的で希望される方も多いですし、当院のカイロプラクティックの手技に加えて、バウエルセラピーも受けていただくと、より効果が高いと思います。

 

お気軽にご相談ください。

 

☎042-312-4707 診療時間午前9時~午後8時(最終受付)

 

 


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