ここ数日の気温差で体調を崩したり、自律神経の乱れを感じている方もいらっしゃると思います。
急な気温の変化などの影響で、5月頃から熱中症の発症件数が増加します。
熱中症は7月~8月が発症のピークですが、猛暑でなくても湿度が高かったり、気温差の激しい今の時期から油断できません。
筋肉や内臓の働きによって体内に熱が発生しますが、皮膚から外へ熱を逃がしたり、汗を蒸発させて熱を放出します。
しかし、多湿で汗が蒸発しにくくなったり、汗で体内の水分量が減少したりして、効率的に熱を放出できなくなると、体内に熱が溜まり熱中症になるのです。
暑さになれるまでに3~4日かかる
人間の身体は暑さになれるのに3~4日はかかります。
ここでいう「暑さになれる」というのは感覚的なことではなく、気温の上昇に応じて素早く汗をかくなどの体温調節反応が早くなることです。
急な気温の変化がある今の時期や本格的に暑くなり始める初夏は誰でも注意が必要です。
特に注意が必要な年齢層
日本では毎年200~300人前後が熱中症により死亡しており、その数は近年増加しています。
特に注意が必要なのは高齢者、乳幼児、中高生です。
高齢者
ご高齢の方々は外で過ごしていなくても、体温調節機能が衰えから発症するケースが多く、死亡率も最も高いです。
具体的には汗をかきはじめるのが遅かったり、喉の渇きを自覚しづらかったりすることが挙げられます。
乳幼児
乳幼児は汗をかく機能が未熟ですし、自分の意志で水分補給したり動いたりできないので、同じ気温でも大人よりも影響を受けやすいです。
中高生
中高生はスポーツ活動が原因になることが多く、水分だけでなく塩分も意識して摂る必要があります。
油断せずに予防
自分は大丈夫と油断せずに注意しましょう。
月並みですが、こまめに水分補給を忘れずに◎

なんだか今日は穏やかな夕暮れ◎
晴れた日はいつも院から見える夕日は綺麗です。
今日は優しい夕日でした。
Life is beautiful.

いつも3~4種類のアロマの精油をブレンドして院内に拡散しています。
その日の予約の男性と女性の比率や年齢層、症状、季節、気温などを意識して精油をチョイスしています。
本日選んだ3種類

今日はスタッフの髙野が3種類の精油を選びました。
シトロネラ・ジャワ
アルベンシスミント
アカマツヨーロッパ
上から3対2対1の割合でブレンドしました。
それぞれの精油の特徴
シトロネラ・ジャワ
甘味のあるレモンのような香りですが、ハーバル調の深みも感じます。
虫除けスプレーなどにもブレンドすることもあります。
柑橘系の香りなのでアロマに興味のない方や男性でもリラックスできると思うので、分量を1番多くしました。
アルベンシスミント
ジャパニーズミントとも呼ばれる和のハッカで、スッキリとした香りのブレンドになります。
自分自身や家族、スタッフで湿布を貼る必要があるときは、湿布の代わりに鎮痛作用のあるアルベンシスミントをオイルで希釈して患部に塗ります。
アカマツヨーロッパ
ウッディーで森林のような香りをアクセントにブレンドしました。
少量でも殺菌作用があります。
個人的にも好きな香りで施術中の集中力が高まります。
メディカルなアラマテラピー
当院はそれぞれのアロマの精油の効能や禁忌を理解したうえで精油を選択し、実践的で安心安全なアロマテラピーを重要視しています。
体重が急激に増えてしまったと相談してこられた患者さんが先日いらっしゃいました。
外食が続いて食事量が多かったことと、食後のデザートを毎回欲張ってしまったと自覚されていました。
どれだけお腹がいっぱいでも「デザートは別腹なのよね」とよく聞くセリフの後に「先生なんでなんだろう?」と質問があったので、今日はその時に説明した内容を書こうと思います。
空腹感と満腹感について
まず基本的なことですが、空腹感や満腹感は身体の様々な機能の司令塔である脳の視床下部が送る信号によってコントロールされています。
視床下部には空腹感を生み出す神経細胞が集まる摂食中枢と満腹感を生み出す満腹中枢があります。
栄養やエネルギーが必要な時は摂食中枢の働きが活発になり、食事で十分に栄養が満たされたときは満腹中枢が働き、食べるのを抑えています。
食欲に関係する脳の前頭連合野
食欲に関係する場所がもう一つあります。
それは大脳の前方にある「前頭連合野」という場所です。
前頭連合野は物事を考察するような知的な活動を担う場所ですが、おいしいかまずいかなどの判断をする(第二次味覚野)場所でもあります。
また、食べ物の味や、におい、食感、見た目、温度など、食べ物の情報を総合的に記憶したり、とてもおいしいけど太ってしまうから我慢しよう、といった欲求を理性で抑えてコントロールしたりしているのも前頭連合野です。
別腹と感覚特異性満腹
ではやっと本題ですが、なぜ満腹でもデザートは食べれるのでしょうか?
それは食事量で満たされることによる満腹とは別の「感覚特異性満腹」が関係しています。
例えば、いくら好きな食べ物でも甘いものをずっと食べ続けると飽きて食べれなくなりすよね?逆に塩気のある食べ物も同じだと思います。
同じ系統の味に飽きて感じる満腹感を感覚特異性満腹といい、主食やおかずに甘いものやデザートに似た味のものがなければ、感覚特異性満腹はおきずにデザートは食べれるわけです。
前頭感覚野がさらに別腹のスペースを作る
そしてもう一つの理由として、前述した前頭感覚野の働きが関連しています。
というのも、神経細胞が「おいしい」という信号を摂食中枢に送ると、「オレキシン」という物質が放出されます。
すると、胃の運動に働きかけ、胃の入り口付近の筋肉を緩めるとともに出口付近の動きを活発にし、食べ物を入れるスペースを作るのです。
これが別腹の正体です。
些細な質問も遠慮しないでください。
長くなりましたが、読んでくださりありがとうございます。
今回の別腹の話のように些細なご質問にも、丁寧にご説明するようにしています。
身体のことはは宇宙のようにわからないことや不思議なことだらけです。
知識や技術の追求は、常に意識を高めて努力し続けていこうと思います。