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鼻血の正しい止め方
2018/05/14

先日、子供を公園に遊びに連れて行ったときに、知らない男の子が鼻血を出してしまいました。

 

どうやら鼻をほじって出血したようで、その子のお母さんは「また鼻血?鼻をほじるからよ!」と言ってティッシュを丸めて鼻に詰めてあげて、「少し上を向いてなさい」と指示していました。

 

一般的な鼻血はベストな止血方法でなくても、そのうち止まりますが、正しい止血方法は違うけどなぁと思いながら、横目で見るだけになってしまったので、鼻血の正しい止め方について書こうと思います。

 

 

そもそも鼻の穴のどこが出血しているのか?

 

止血方法の前に簡単に鼻の内部の話ですが、
左右の鼻の穴の空間(鼻腔)を真ん中でしきる鼻中隔と呼ばれる壁があります。

 

この鼻中隔の表面には沢山の血管が走っており、鼻の穴の入り口から約2cmほどのところは特に毛細血管が集中しているため出血しやすい場所です。

 

この出血しやすい部分をキーゼルバッハ部位と呼びます。

一般的な鼻血は、このキーゼルバッハ部位を傷つけてしまうことで出血します。

 

 

最も早く止血する方法

 

正しい止血方法はとても簡単です。

鼻の外側の左右両側から鼻をつまんで、前述したキーゼルバッハ部位を圧迫して、やや下を向くのが正しい方法です

 

丸めたティッシュを詰める方法は、ティッシュを詰めることで粘膜をさらに傷つけてしまう可能性があるのと、鼻血が止まってもティッシュを取るときにかさぶたがはがれて、また出血してしまうことがあるのでお勧めしません。

 

上をむくのも鼻血を飲み込んでしまうことがあるので、正しくはやや下を向くようにしましょう。

 

 

以上   legitのおせっかいなアドバイスでした^^

 

 

補   足

 

上記の内容はあくまで一般的な鼻血の話です。

 

出血量が数百ミリリットルを超えるような鼻血は、鼻の奥の血管が切れてる場合があります。

 

また、糖尿病を患う方やたばこを吸う方は血管の壁が固くなり、もろくなって大量出血することもありますし、その他にも高血圧による動脈硬化、鼻の内部の腫瘍、全身性の病気などもありますので、止血できないような大量出血はすぐに病院に行きましょう。

 

 

Category : コラム

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