腰痛の原因や症状は様々ですし、原因がはっきりわからない場合もあります。
筋肉の疲労から起きる筋肉性の腰痛が一般的ですが、慢性腰痛と急性腰痛があったり、その他にも骨の変形や椎間板の変性によるものや、神経症状を伴うケースなど、それぞれ症状や痛みの度合いが違います。
腰痛の原因と種類
筋肉性の慢性腰痛ですと、日常生活の過ごし方や、姿勢、何気なく行っている動作などが原因となるため、原因をはっきり特定するのは難しいかもしれません。
ですから、ご自分で腰に負担をかけてしまっていると自覚することは原因の一つと言えるでしょう。
また、特に思い当たることがなくても、知らず知らずのうちに疲労が溜まり、痛みや違和感を引き起こす場合もあります。
一般的な筋疲労などから起こる腰痛以外に、加齢に伴う骨や椎間板の変性による腰痛があり、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、分離症、すべり症などがあります。
今回はよく知られている椎間板ヘルニアについて書こうと思います。
椎間板ヘルニアって一体何?
なんとなくは皆さん知ってらっしゃると思いますが、少し詳しく書きます。
そもそも椎間板は中心部に水分を含んだゼラチン状の髄核と、それを包む外側の線維輪と呼ばれる線維軟骨からなり、上下の椎体(骨)を連結しています。
衝撃を吸収するクッションの役割を持つ椎間板は、加齢とともに水分量が減少して弾力性がなくなったり、若くても運動や仕事などで強い負荷が加わると、椎間板ヘルニアを発症する場合があります。
椎間板ヘルニアは外側の線維輪が何らかの原因で損傷することで、中の髄核が突出してしまい、脊髄や脊髄神経を圧迫した状態になることです。
ヘルニアは髄核の突出した位置や程度によって、痛み度合いや症状は大きく異なります。
椎間板ヘルニアの様々な症状
・腰部や臀部の痛み
・腰や下肢の可動域の制限
・歩行障害や運動機能の制限
・坐骨神経や総腓骨神経、脛骨神経など下肢の神経症状
⇒しびれ・放散痛・鈍痛・力が入りにくい・温感異常・知覚異常
数か月で突出したヘルニアが自然に退縮するケースも多々あり、基本的に薬物療法や物理療法などの保存療法になることが多いです。
また、ヘルニアの突出した状態に変化がなくても、痛みや神経症状が緩和したり改善したりすることもあります。
急激な運動麻痺や重度の神経障害があったり、長期間の保存療法で経過をみても何も状態が変わらずに苦しい場合は、ヘルニアを摘除する手術を選択するケースもあります。
若い方でも注意が必要な椎間板ヘルニア
椎間板は変性しやすく、20代くらいから変性が起きることもあるので、若い人でも椎間板ヘルニアを発症する場合が多々あります。
スポーツや労働などで強い力学的負荷がかかれば、誰にでも発症する可能性があるので注意しましょう。
長々、難しい話にしてしまいました。
もっと簡単にわかりやすく書くようにしますね。
読んでくださりありがとうございました。