コラム・ブログ

2018/05/10

いつも3~4種類のアロマの精油をブレンドして院内に拡散しています。

 

その日の予約の男性と女性の比率や年齢層、症状、季節、気温などを意識して精油をチョイスしています。

 

 

本日選んだ3種類

 

 

今日はスタッフの髙野が3種類の精油を選びました。

 

シトロネラ・ジャワ

アルベンシスミント

アカマツヨーロッパ

 

上から3対2対1の割合でブレンドしました。

 

 

それぞれの精油の特徴

 

シトロネラ・ジャワ

甘味のあるレモンのような香りですが、ハーバル調の深みも感じます。
虫除けスプレーなどにもブレンドすることもあります。
柑橘系の香りなのでアロマに興味のない方や男性でもリラックスできると思うので、分量を1番多くしました。

 

 

アルベンシスミント

ジャパニーズミントとも呼ばれる和のハッカで、スッキリとした香りのブレンドになります。
自分自身や家族、スタッフで湿布を貼る必要があるときは、湿布の代わりに鎮痛作用のあるアルベンシスミントをオイルで希釈して患部に塗ります。

 

 

アカマツヨーロッパ

ウッディーで森林のような香りをアクセントにブレンドしました。
少量でも殺菌作用があります。
個人的にも好きな香りで施術中の集中力が高まります。

 

 

メディカルなアラマテラピー

 

当院はそれぞれのアロマの精油の効能や禁忌を理解したうえで精油を選択し、実践的で安心安全なアロマテラピーを重要視しています。

 

 

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2018/05/07

体重が急激に増えてしまったと相談してこられた患者さんが先日いらっしゃいました。

外食が続いて食事量が多かったことと、食後のデザートを毎回欲張ってしまったと自覚されていました。

どれだけお腹がいっぱいでも「デザートは別腹なのよね」とよく聞くセリフの後に「先生なんでなんだろう?」と質問があったので、今日はその時に説明した内容を書こうと思います。

 

 

空腹感と満腹感について

 

まず基本的なことですが、空腹感や満腹感は身体の様々な機能の司令塔である脳の視床下部が送る信号によってコントロールされています。

視床下部には空腹感を生み出す神経細胞が集まる摂食中枢と満腹感を生み出す満腹中枢があります。

 

栄養やエネルギーが必要な時は摂食中枢の働きが活発になり、食事で十分に栄養が満たされたときは満腹中枢が働き、食べるのを抑えています。

 

 

食欲に関係する脳の前頭連合野

 

食欲に関係する場所がもう一つあります。
それは大脳の前方にある「前頭連合野」という場所です。

 

前頭連合野は物事を考察するような知的な活動を担う場所ですが、おいしいかまずいかなどの判断をする(第二次味覚野)場所でもあります。

 

また、食べ物の味や、におい、食感、見た目、温度など、食べ物の情報を総合的に記憶したり、とてもおいしいけど太ってしまうから我慢しよう、といった欲求を理性で抑えてコントロールしたりしているのも前頭連合野です。

 

 

別腹と感覚特異性満腹

 

ではやっと本題ですが、なぜ満腹でもデザートは食べれるのでしょうか?

 

それは食事量で満たされることによる満腹とは別の「感覚特異性満腹」が関係しています。

例えば、いくら好きな食べ物でも甘いものをずっと食べ続けると飽きて食べれなくなりすよね?逆に塩気のある食べ物も同じだと思います。

 

同じ系統の味に飽きて感じる満腹感を感覚特異性満腹といい、主食やおかずに甘いものやデザートに似た味のものがなければ、感覚特異性満腹はおきずにデザートは食べれるわけです。

 

 

前頭感覚野がさらに別腹のスペースを作る

 

そしてもう一つの理由として、前述した前頭感覚野の働きが関連しています。

 

というのも、神経細胞が「おいしい」という信号を摂食中枢に送ると、「オレキシン」という物質が放出されます。

すると、胃の運動に働きかけ、胃の入り口付近の筋肉を緩めるとともに出口付近の動きを活発にし、食べ物を入れるスペースを作るのです。

 

これが別腹の正体です。

 

 

些細な質問も遠慮しないでください。

 

長くなりましたが、読んでくださりありがとうございます。

 

今回の別腹の話のように些細なご質問にも、丁寧にご説明するようにしています。

 

身体のことはは宇宙のようにわからないことや不思議なことだらけです。

知識や技術の追求は、常に意識を高めて努力し続けていこうと思います。

 

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2018/05/03

日本緑内障学会が行った調査で、40歳以上の方の20人に1人は緑内障というデータがあります。
加齢による視力低下と勘違いされやすく、発症していても約9割の方が緑内障と認識していないのが、この病気の恐ろしいところです。

早期に発見して治療を継続すれば、失明する可能性は低くなってきていますが、それでも日本での失明原因の第一位になっています。

 

 

解明されていないことが多い緑内障

 

眼球の内部は房水と呼ばれる液体で満たされており、何かしらの原因で房水に異常が起きると眼圧が高まり、視神経に悪影響を与え、症状が進行します。

 

緑内障には様々な種類があり、原因もそれぞれ違いますが、解明されていないことが多く、失われた視野を元に戻す手段はまだありません。

 

治療法としては進行をくいとめるための対処療法として、薬物療法やレーザー治療、手術が一般的です。

 

 

眼圧が正常でも緑内障になる

 

眼圧の上昇は緑内障の原因になることはわかっていますが、検査をして眼圧が正常な数値でも発症するものがあり、それを 「正常眼圧緑内障」といいます。

 

日本の緑内障患者の約7割が「正常眼圧緑内障」で、数値は正常なため、自覚症状がないうちは通常の検診では見逃してしまう事もあります。

 

 

早期発見が重要

 

先日も患者さんの一人で、緑内障が進行して「失明する怖さを感じる」といった声や、近所に住む方で視野がほとんどなくなってきて、「日常の生活が不便なことが増えてきた」などという声を聞いたばかりです。

 

毎年3月には緑内障の啓発活動として「世界緑内障週間」というものがあり、世界中でイベントが行われており、日本でも大阪の通天閣や広島城、虎ノ門ヒルズなどを、緑色にライトアップする点灯イベントを行っているそうです。

 

緑内障に限った話ではありませんが、私も医療従事者の一人として、早期発見のための定期健診などの大切さは、積極的に訴えていこうと思います。

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