日本は超高齢化社会を迎え、多くのご高齢者がご家族やヘルパーの支援や介護を要しています。
タイトルにもあるロコモティブシンドロームとは、ご高齢者が何らかの原因で歩行が困難になるなどの運動機能の障害や支援や介護がないと生活ができない状態のことです。
運動機能はどんどん衰える
日本整形外科学会では「ロコモ度テスト」といって、25項目の質問票を作成しており、どのような運動ができないのかを確認し、ロコモティブシンドロームの度合いを診ます。
歩行障害や介護が必要となる原因は様々です。
・筋量の低下
・関節や脊椎の変性
・骨量の減少
・骨折などの怪我
・神経や筋疾患
上記のようなことは高齢になれば、誰にでも起こりうるものです。
予防や治療は簡単ではない
歩行困難な場合は、それぞれの症状に合わせて、筋力トレーニングや歩行訓練が勧められますが、明らかな疾患や原因症状があると、痛みでできなかったりします。
また、原因疾患や症状を治療したくても、ひとりで外出することができなかったり、ご家族は忙しくて頻繁に病院や治療院に付き添うことができないなどの理由で、思うように治療が受けられず、症状が良くならないといったケースも多々あります。
当院には90代の方でも、お一人で元気に歩いてお越しになる方もいれば、60代でも支えがないと真っ直ぐ歩けない方もいて、かなり個人差があるなと感じます。
原因の症状があって、お力になれそうでも、通院することが困難なケースは本当に多く、その度に歯がゆい気持ちになります。
ヘルパーさんにマッサージしてもらっても「専門職ではないから根本的には何も変わらない」だとか「出張マッサージはお金がかかって続けていけない」など様々な声を直接聞くといろいろ考えさせられます。
これから益々進む高齢化社会において抜本的な改革や解決方法は何かないですかね?