よくスポーツ選手などが使っているキネシオテープを、使ったことがある方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
関節痛や肩凝り、腰痛はもちろん、腕でも足でも様々な部位や症状、怪我に使用することができます。
肌がかぶれやすいなどなければ、若い方でもご年配の方でも使用できますし、筋肉の動きに近い伸縮性を生かして適切な貼り方をすると、効果があると思います。
毎日のように膝関節とふくらはぎに、ご自分でキネシオテープを貼られているご年配の患者さんに、私がテーピングして差し上げたところ、普段と明らかに効果が違うと驚かれました。
そのことを踏まえて、キネシオテープの特徴や貼る時に大切なことなどを簡単に書きたいと思います。
キネシオテープの様々な効果
キネシオテープは様々な効果が期待でき、貼り方も分厚い参考書があるほど、たくさんのテクニックがあります。
ざっとキネシオテープの効果を上げてみます。
・疲労蓄積や負担の軽減
・痛みや違和感の緩和
・筋肉や関節の円滑な動きのサポート
・血液やリンパ液の流れを良くする
・関節の固定や安定性の向上
・リハビリや機能回復
・怪我の予防
大事なポイント
効果のあるテーピングをするうえで根本的に大切なことは、まずテーピングをすることが適した症状や状態なのかを正しく判断をすることです。
そしてキネシオテープを使用する目的を明確にすることだと思います。
また、怪我の程度や、部位、体型などによって、最適なテープの選択と正しい巻き方をすることが重要です。
例えば…
・筋肉の走行に沿ってテープ貼ることができているか。
(どこからどこまで貼るのか?など)
・患部に過度の圧迫やテンションがかかっていないか。
・シワが寄ってしまっていたり、粘着面をベタベタ触ったりしていないか。
など
言葉にするとすごく単純なことですが、貼り方のパターンやテクニックの前に、上記のようなことを正確にやることも最大限のテーピング効果を出すのに大切なことです。
ですから、解剖学や様々なパターンの貼り方やテクニックを知る私たちに、一度テーピングをさせていただいて、アドバイスを受けたうえで、ご自分やご家族に貼っていただくようにするだけでも効果が変わるかもしれません。
今回は症状に合わせた貼り方やパターンなどは書ききれないので割愛しますが、お気軽ご質問やご要望をおっしゃってください。