連日かかとの痛みを訴える患者さんが続いたので、かかとの痛みについて少し話します。
結論から言うと、かかとの痛みの多くは「かかと自体」が根本原因でないことが多いです。
今日はそのあたりを、少しだけ掘り下げてお話しします。
痛みの”震源地”はふくらはぎにある
かかとには、ふくらはぎの筋肉がアキレス腱を経由してつながっています。さらに、足の裏(足底)に広がる足底筋膜も、もとをたどればふくらはぎの筋肉と密接に連動しています。
つまり、ふくらはぎが疲れて硬くなると、その張力がアキレス腱や足底にじわじわと伝わり、最終的にかかとで「痛み」として出てくる——これが、臨床でよく見られるパターンです。
立ち仕事が多い方、よく歩く方、運動を再開したばかりの方に多いのも、このためです。
じゃあ、かかとをケアしても意味がないの?
そういうわけではありません。ただ、かかとだけをほぐしたり、かかとにインソールを入れたりしても「根本の疲労」が取れないと、痛みが繰り返しやすい。
当院では、まずふくらはぎの筋肉の状態を丁寧に確認します。硬さや張り方のクセを見ながら、アキレス腱への負担を減らし、足底へのストレスが抜けるよう整えていきます。
「かかとは触ってないのに、かかとが楽になった」とおっしゃる方が多いのですが、それはそういう理由です。
自分でできること
ふくらはぎのセルフケアとして、シンプルですが「ふくらはぎのストレッチを毎日続けること」はかなり有効です。壁に手をついて、後ろ足のかかとをしっかり床につけたまま伸ばす、あのストレッチです。
朝起き上がる前に布団の中で足首をゆっくり動かすのも、痛みの軽減に役立ちます。
まとめ
かかとが痛い=かかとが悪い、とは限りません。多くのケースで、ふくらはぎの疲労やこわばりが根っこにあります。そこにアプローチすることで、かかとの痛みはぐっと改善しやすくなります。
もちろん、神経系の痛みやその他にもいくつか原因になること少なからずあるので、自分で安易に判断せずに不安だったり、なかなか治らないなどあれば躊躇せず相談しましょう。










