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首肩凝りないのに頭痛頻発?
2026/02/03

頭痛がよく出るけど、首や肩はそんなに凝っていない——そんなあなたへ


「頭痛持ちなんですが、なんか肩凝りはそこまでひどくないんですよね」
施術の現場でこういうお話をよく聞きます。実際に身体に触れてみても、確かに首や肩はそれほど張っていない。でも頭痛は頻繁に出る。
こういうケース、鉄不足が原因だったということが、結構あります。


貧血じゃない」のに、なぜ頭痛が出るのか


病院で「貧血はない」と言われた経験がある方もいると思います。でもそのとき調べたのは「ヘモグロビン」という数値で、これが正常範囲でも頭痛が起きることがあります。
問題になるのは「フェリチン」という別の数値です。これは体内の鉄の貯蔵量を示すもので、ヘモグロビンが正常でもフェリチンだけが低いという状態、いわゆる「隠れ貧血」が起きていることがあります。


特に月経のある女性では、約50%がこの隠れ貧血の状態にあるとも言われています。2009年のデータでは、日本の20〜40代女性の65%以上がフェリチンの値が低いという報告もあり、決して珍しい話ではありません。


鉄が足りないと、なぜ頭が痛くなるのか


鉄は、セロトニンやドーパミンといった神経伝達物質をつくるのに必要な栄養素です。片頭痛の方はもともとセロトニンが低下しやすいことが知られていて、鉄不足がそれをさらに悪化させるという仕組みがあります。
また、鉄が不足すると脳への酸素供給が落ちます。これも頭痛の引き金になります。
2023年の研究(Singh et al., Cephalalgia)では、慢性的な頭痛を持つ患者の64%に貧血があり、51%に鉄欠乏性貧血が確認されたというデータも出ています。鉄不足と頭痛の関係は、医学的にもかなり注目されてきています。


鉄サプリを選ぶなら「ヘム鉄」を


鉄を補おうと市販のサプリを買っても、「全然変わらない」という声もよく聞きます。理由のひとつは、鉄の種類にあります。
鉄には「ヘム鉄(動物性)」と「非ヘム鉄(植物性・多くの鉄剤)」があり、吸収率がまったく違います。ヘム鉄は25〜30%吸収されますが、非ヘム鉄は3〜5%程度。しかも非ヘム鉄はコーヒーや緑茶、カルシウムなどで吸収がさらに下がります。
市販の鉄サプリの多くは非ヘム鉄系で、胃腸への負担(便秘・胸やけ)が出やすいのも難点です。選ぶならヘム鉄系のサプリ、または医療機関で処方してもらえる鉄剤のほうが効果的です。
食事から摂るなら、レバー・赤身肉・あさりなどが効率的で、ビタミンCと一緒に摂ると吸収が上がります。


まず「フェリチン」を測ってみてください
頭痛が続いているけど、首や肩はそんなに凝っていないという方は、一度フェリチンを測ってみることをおすすめします。内科や婦人科で「フェリチンも調べてほしい」と伝えれば測定できます。


当院では、施術をしながらこういった生活習慣や栄養面のお話もしています。身体の状態を直接確認できるからこそ、「これは凝りが原因じゃないかもしれない」と気づけることがあります。
頭痛の原因はひとつではありません。まずは気軽にご相談ください。​​​​​​​​​​​​​​​​

Category : ブログ

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