「砂糖は自然だから安心、人工甘味料は添加物だから怖い」
そう感じている方、実は多いと思います。でもこの直感、科学的には逆転している部分があります。
砂糖の過剰摂取が肥満・虫歯・2型糖尿病・心血管疾患のリスクを高めることは、医学的に高い確実性で証明されています。毎日の缶ジュースやスイーツで少しずつ積み重なるリスクは、決して小さくありません。
一方、人工甘味料への恐怖はどこから来ているでしょうか。
2023年にアスパルテームが「発がん性の可能性がある」と報道されましたが、この分類はピクルスやアロエエキスと同じレベルです。「可能性が否定できない」という意味であって、「食べると危ない」ではありません。体重70kgの人が上限に達するには、ダイエット飲料を毎日11缶飲む必要があります。日本人の平均摂取量はその許容量の0.3%未満。過剰な恐怖は、情報の読み違いから来ています。
ただし「だから人工甘味料は安全」とも言い切れません。WHOが2023年に使用を推奨しなかったのは「期待した体重管理の効果が長期的には得られにくい」という理由です。腸内環境への影響や食欲増進のメカニズムも指摘されています。
整理するとこうなります。砂糖の害は「確実」、人工甘味料の長期リスクは「不確実だが楽観視できない」。どちらも過剰摂取は避けるべきですが、砂糖を野放しにして人工甘味料だけ警戒するのは、バランスが崩れた認識です。
結局、水・お茶・無糖の炭酸水が一番シンプルで確かな選択です。「甘い飲み物に頼らない習慣」が、体のコンディションを整える近道になります。










