脳の重さは体重の約2~3%ほどですが、エネルギーの消費量は全身の20%ほどを占めるのをご存知ですか?
脳は視覚や聴覚からの情報や、何かを考えたり、感じたりするのに働いていますし、それ以外にも全身の筋肉や内臓機能にも司令を出したりと、常に大量のエネルギーが必要になります。
脳のエネルギー源はブドウ糖
筋肉を動かすにはブドウ糖以外に脂質もエネルギー源となりますが、脳はブドウ糖しか使えません。
また、ブドウ糖を燃やしてエネルギーにするときに酸素が必ず必要になります。
血糖値が下がり過ぎると脳が活動できなくなってしまいますから、肝臓などに蓄えられたブドウ糖を放出し、血糖値を保つようなしくみが体には備わっているわけです。
朝ごはんは脳のためにも重要!?
そもそもなんで脳のエネルギー源の話をしたかというと、患者さんで朝が弱くて何も食べない方が、午前中は職場で頭が働かず、ぼーっとあくびばかりしてるとおっしゃっていたので、脳へのエネルギー供給が不十分だからではないか?と話したからです。
朝からがんばってスイッチを入れようとしても、エネルギーが不足していては気持ちだけでは無理なわけです。
あくびが沢山出てしまうのも、脳の軽い酸欠状態のときに頻発する場合があります。
子供の頃に早寝早起きが大事だとか、朝ごはんしっかり食べて学校に行きなさいとか、うるさく言われた方もいるかもしれませんが、間違いないアドバイスかと思います。
朝起きたら、窓を大きく開けて空気を入れ換えて、しっかり酸素を身体に取り込んで、栄養のある食事をしてエネルギー源を蓄える。
活発に活動を始めることで脳や全身の血流も良くなり、充実した一日を過ごせるわけです。
やっぱり食事は大事です。(^^